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皆さんは「陽光桜」という桜をご存知ですか? ソメイヨシノよりも早咲きで、花は濃いピンク色。 「桜の女王」と言われるほど、美しく、可愛らしい。 その花言葉は、「美しき精神」。
桜は熱帯や寒冷地には根付かないのですが、 「陽光桜」は暑い東南アジアでも極寒のシベリアでも咲く、逞しい生命力を持つ世界唯一 の、奇跡の桜です。 この「陽光桜」を開発したのは、四国愛媛県の故・高岡正明さん。 戦中、教師を務めていた高岡さんは、「桜の下でまた会おう!」と言って教え子たちを戦 地へ送り出しました。戦後、自責の念に駆られた高岡さんは、「 熱帯でも寒冷地でも咲 く桜を開発し、子供たちの供養のために植樹しよう。そして桜を地球にいっぱい咲かせ て、この惑星を平和の楽園にしようじゃないか!!」という熱い想いを抱き、桜の開発に 乗り出しました。
戦争根絶の願いを抱き、人口交配を続け、30年間の試行錯誤を繰り返した末、1979年 春、濃いピンク色の大輪の花を咲かせる苗木が誕生。高岡さんは「天地に恵みを与え、世 界を平和にする太陽の光」という意味をこめ、「陽光桜」と命名しました。 人工交配でイメージ通りの桜を誕生させることは、天文学的な数値の確率でしか得られな いとされ、「陽光桜」は「奇跡の桜」とも呼ばれています。
その後、高岡さんは日本の総理を始め、ローマ法王、ジミー・カーター元大統領、韓国の チョドゥファン大統領などに直接苗木を寄贈してきました。ひとりの民間人が創り上げた 平和のメッセージである「陽光桜」は、今、ミャンマーやベトナム、メキシコ、また多く のユダヤ人を救った杉原千畝の縁の地、リトアニアにも植樹され、現在、国内外含め、 10万本が植樹されています。
東京では、毎年3月中旬から末にかけて、新宿御苑や武蔵野公園で見事な濃いピンクの 「陽光桜」を見ることができます。陽光桜の下に立つと、どの花びらも下向きに咲くため に、すべての花々が自分に向いて咲いているように感じます。まるで愛と微笑みのシャ ワーを浴びるかのような、不思議な感覚を覚えます。
なお、現在はご子息の高岡照海さんが先代の意志を継ぎ、世界各地に「陽光桜」を植樹す るボランティア活動を行なっています。 私たちはこの桜の誕生の物語とこの桜の美しさに感動し、この桜の認知度を上げるために 「陽光桜Perfect World Peaceプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトでは、 「100万本の陽光桜で地球を愛のピンクで染めあげる」ことを目的に以下の3つを実行し ます。